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喘息/アレルギー

喘息とは

喘息

アレルギーをはじめとする様々な要因がきっかけとなって気道に炎症が起き、そのことで気管支が狭くなり、肺への空気の吸入・呼出が困難になる病気が喘息です。「ヒューヒュー、ゼーゼー」といった喘鳴(胸の音)が起こる(喘息発作)のが特徴です。全身を使って呼吸をしないと息苦しくなります。また咳が出始めると止めるのは困難な状況となり、

喘息は主にアレルギーが原因で発症するタイプとアレルギー以外の原因で発症するタイプの2通りのケースが考えられます。アレルギーが原因の場合は、主にダニやハウスダスト、あるいはかびなどがアレルゲンとなって発症します。アレルギー以外が原因の場合は、風邪やインフルエンザなどによる気道感染ウイルス、タバコの煙、薬、ストレスといったものが原因となります。

なお気管支が狭くなって発作を繰り返す疾患を気管支喘息と言いますが、単に喘息という場合は、この気管支喘息を意味することが多いです。

アレルギーとは

私たちの体にはウイルスや細菌などの異物が侵入した際にこれら外敵を攻撃する機能として免疫機能が備わっています。ただ、この機能は食物や花粉など私たちの体に害を与えないものまでを有害物質と認識して過剰に反応することもあり、攻撃し過ぎる結果、逆にマイナスの症状を引き起こしてしまうことがあります。これをアレルギー反応と言い、この反応により様々な症状や疾患が起きている場合をアレルギーと言います。

アレルギーのような症状が見られたら、アレルゲン(アレルギー反応を引き起こす抗原)を調べる必要があるのでアレルゲン検査(MAST36+α)を行います。主に血液検査や皮膚の過敏テストがあります。これらの検査でアレルゲンを特定したら、原因となる物質から、できるだけ避けるようにしてください。

なお、よくアレルゲンになるものとしては、ハウスダスト、ダニ、カビ、植物の花粉(スギやヒノキなど)、食べ物類(小麦、そば、卵、乳製品 など)、薬品、動物(イヌ、ネコ、ネズミ、鳥類 など)といったものがあります。
治療は抗アレルギー薬を使用しますが、年々眠気の副作用が少なく1日1回で済むような薬が出てきていますので、その方に合った最良の薬剤を選択します。

代表的なアレルギー疾患

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎

アレルゲンを吸入することで、抗原と抗体が鼻の粘膜で反応し、鼻症状を起こしている状態がアレルギー性鼻炎です。原因の多くはハウスダスト(家の埃やダニの糞・死骸など)ですが、ペットの毛やフケ、カビなどが原因の場合もあります。発症する時期は限定されず一年中起きることから、通年性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。

症状は鼻と目に現れることが多く、その中でも、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりはアレルギー性鼻炎3大症状と言われています。風邪の症状とよく似ていますが、のどの痛みや発熱はありません。子どもの場合は、小児喘息やアトピー性皮膚炎を同時に発症していることもあります。

花粉症

花粉症

花粉症はアレルギー性鼻炎の一種です。植物の花粉(スギやヒノキなど)がアレルゲンとなって、目のかゆみ・異物感・充血、涙、立て続けのくしゃみ、鼻みず、鼻づまりといった症状が現れるようになります。さらに症状をこじらせると、咳、喉、皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感、不眠などの症状も現れます。なお、アレルギー性鼻炎とは異なり、花粉の飛ぶ時期限定であることから、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

なお、スギやヒノキの花粉がアレルゲンとしてよく知られることから、春の季節限定と思われやすいですが、シラカンバ、ハンノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど、春だけでなく、夏や秋に花粉が飛ぶ植物が原因で発症することもあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、ドライスキンの方でアレルギーを起こしやすい体質も併せもつ方が発症しやすいと言われています。症状としては、左右対称で湿疹が発症し、両手・両足などにかゆみが現れます。この症状は良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返します。

特徴としては、まず初期症状として、粉を吹いたようなかさついた状態が現れ、耳たぶや首または関節の周囲など、皮膚の比較的柔らかい部分によく生じます。炎症の度合については、患者様によってそれぞれ異なりますが、いずれにしても全身に症状は現れます。また年齢によって皮膚症状が変化するようになります。

アトピー性皮膚炎はこれまで小児特有の皮膚疾患と思われてきましたが、最近は成人になっても症状が治まらない(慢性化)、さらに症状が悪化したといった患者様も多く見受けられます。このようなことから、現在では遺伝的な体質、環境要因(ストレスなど)が影響して発症するのではないかとも考えられています。

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