甲状腺疾患

甲状腺機能低下症とは

甲状腺疾患

甲状腺ホルモンの分泌量が不足することで起きる、様々な症状が現れる病気の総称が甲状腺機能低下症です。甲状腺とは「喉ぼとけ」(甲状腺軟骨先端)のすぐ下にある、重さ10~20g程度の小さな臓器で、蝶が羽根を広げたような形をしており、気管を取り囲むように位置しています。全身の新陳代謝や成長の促進にかかわるホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌しています。甲状腺疾患は、女性の患者が多いのが特徴で、男性も甲状腺の病気になることはありますが、女性特有の病気と言われることもあります。

甲状腺機能低下症は、病変部位によって分類され、甲状腺が原因でホルモンの分泌が低下している場合は原発性(甲状腺性)甲状腺機能低下症、下垂体が原因で分泌が低下している場合は、二次性(下垂体性)甲状腺機能低下症、視床下部が原因で分泌が低下している場合は、三次性(視床下部性)甲状腺機能低下症に分けられます。このほか、ホルモンは充分あるのに何かしらの原因があってホルモンが作用しない甲状腺ホルモン不応症もあります。このように甲状腺機能低下症の病気というのはいくつかありますが、原因の多くは橋本病(慢性甲状腺炎)です。

主な症状としては、発汗機能の低下、皮膚の乾燥、寒がる、圧痕を残さない浮腫(むくみ)、筋力低下、便秘、心肥大、徐脈などが現れます。治療については、主に甲状腺ホルモンの補充療法となります。

橋本病とは

橋本病は中年女性に多く見受けられ、甲状腺機能低下症の代表的な疾患でもあります。自己免疫疾患が原因と考えられており、(自己免疫により)甲状腺の一部が壊れることで、甲状腺ホルモンが減少、さらに破壊が進むことで甲状腺ホルモンが低下するのではないかと言われています。

甲状腺ホルモンの量が不足すると、新陳代謝が低下し、全身が老けていくような症状がみられます。さらに無気力になって頭の働きが鈍くなるほか、忘れっぽくなり、ひどい場合は認知症の原因の1つにもなります。さらに寒がりになり、皮膚が乾燥してカサカサになるほか、体全体がむくみ、髪も抜け、眠気が伴い、ボーッとして活動的でなくなったりします。なお甲状腺に現れる症状は、甲状腺の腫れです。首のちょうど正面が腫れ、硬く、表面がゴツゴツした感じになっています。

治療に関しては、甲状腺の機能は正常で甲状腺の腫れしか見られない場合は、経過観察です。しかし機能低下がみられる場合は、甲状腺ホルモンを投与します。診断には血液検査可能ですが、必要と判断した場合は近隣施設で超音波検査をおこないます。

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